司法書士試験 初学者が合格できる学習期間のライン
司法書士試験に合格するまでに必要な時間は、約3,000時間と言われています。
この時間はあくまで目安で、かかった年数によっても変わってきます。
一発合格者は1年から1年半くらいかけて合格を勝ち取っている人が多いようです。
今回は初学者が勉強を始める時期について書いていこうと思います。
目次
1.合格目標年度は近い方がいい
合格の目標年度は出来れば直近で考えた方がいいです。
例えば4月に勉強を始めた場合は来年度の試験に軸を合わせる形になります。
3年後、4年後までに合格できればいいというスタンスだと、途中で挫折する可能性が高まります。
人はある程度余裕があると問題を先延ばしにしてしまう傾向があります。
集中力や気力も長い期間は続きません。
また3年後の自分の状況がどうなっているのかは分かりません。
目標を自分の可能な範囲で一番近い時期に設定することで、試験を身近に感じ勉強にも張りが出ます。
目標を短期に設定することには他にも、受講料を安く抑えることができるというメリットもあります。
模試なども1回の受験料にそれなりのお金がかかりますから、出来れば短期で合格してしまいたいところです。
時間の節約という意味でも、短期に目標設定をすることにメリットがあります。
法律は改正を繰り返しているので、何年も同じ教材を使っているとそれに対応できないケースもあります。
その場合改正部分を調べたりする手間がかかります。
時には最近あった民法の大改正のように、大幅な変更がされる場合があるので注意が必要です。
一度覚えてしまったことを書き換えるのはそれなりの労力がいります。
2.2年目標で3月~7月に始める
司法書士受験生は仕事や子育てを並行して頑張る兼業受験生が多いです。
司法書士試験は覚えることが膨大で、仕事をしながらの受験勉強は相当な努力をしないと短期での合格は難しいです。
仕事や家事、子育ての状況から見て1年での合格が難しいと判断した場合は、2年で合格できるように目標を設定するのがいいです。
2年目標のメリット
予備校や通信制を利用して合格を目指す場合は、2年目標の方が得な場合があります。
無理なスケジュールで1年目標とし案の定不合格で今後も勉強を続ける場合、受講料が2年目標よりも高くなってしまうことが多いです。
もし1年でインプットした内容も怪しいような状態ですと、来年度も初学者コースで頼むことになり出費がかさみます。
もちろん合格目標点レベルまで達していればそれよりも上級のコースで申し込むこともできます。
またリベンジコースなどの不合格者対象のコースでより安価に済むものを用意している予備校なども多いです。
しかしその場合でも1年目標で不合格、その後中上級コースで申し込むより、2年コースで一発合格の方が安く済むケースが多いように感じます。
申し込む前に、自分が受講を予定している予備校などの受講料などをチェックしておくことをお勧めします。
メリットは他にもあります。
仕事をしながら1年で合格を目指す場合ほぼ休みなしで勉強を継続しなければなりません。
そうすると過密なスケジュールで学習を進めていくことになりますので、ある程度の覚悟が必要です。
挫折する可能性も十分ありえます。
2年目標は1年目標よりもゆったりとしたペースで学習を進めるように組まれています。
独学でも同様ゆっくりになるでしょう。
自分のペースに合わせて勉強ができるので、挫折の可能性を減らせると思います。
司法書士試験は平日で最低3時間、直前期は5時間、休日は10時間以上の勉強時間をとっている受験生が一般的です。
試験までの日程を考えて1年で合格するのは難しいと判断した場合には、無理せず2年で目標設定することをお勧めします。
デメリット
進みが遅いという点がまずデメリットとして挙げられます。
2年で設定している場合、1年目標よりも講義や答練などの進みが遅くなります。
思ったよりもハイペースで学習を終えられることが分かっても、指定のスケジュール通りに進んでいきます。
また上記でも述べた通り、先延ばしにしてしまい間に合わなくなるという事もありえます。
メリットとして挙げた過密な計画についていけずに挫折するのとは違って、時間に余裕があるから挫折することもあります。
自分の性格から考えて先延ばしにする傾向がある場合、勉強を習慣化する工夫が必要です。
勉強習慣に関する記事は過去に書いているので、そちらもご覧いただけると嬉しいです。
3.1年~1年半目標で始める
現実的に考えると初学者が合格できる最短の学習期間は、1年になります。
来年度の合格を目指す場合、遅くとも7月には勉強を始めることになります。
3月辺りからスタートさせるコースが多いので、3月~4月頃学習を始めると少し余裕が出てきます。
予備校に通う場合は同じクラスの受験生との遅れを感じないように、学校のスケジュールとして講義がスタートする月から始めるのが無難です。
通学制で既に終わった講義は講義動画としてアーカイブを残している予備校がほとんどですが、出来ればスタートは同じであるのが理想です。
ちなみに私は4月から勉強を始めました。
通信制だったため、時間のあるときに配信されている科目の講義を一気に聞いていました。
司法書士試験はインプットを終えるだけでも時間が必要で、アウトプット含め一通りの学習を終えるまでに最低でも5ヶ月はかかります。
そこから自分の知識を試験に対応できるまでにもっていく作業に入ります。
実力をより強固なものにするのにそれと同じかそれ以上の時間が必要なので、最低でも1年は欲しいところです。
1年という目標は、集中力を切らさないためにもいい期間と言えます。
緊張感は長くは持ちません。
目標年度が遠すぎると実感が湧かず緊張感に欠けてしまいます。
また、司法書士試験は持久戦なので飛ばしすぎると後半バテます。
初学者は初めて見る内容がほとんどなので、新鮮さを感じることができます。
新鮮さを感じている間はバテるリスクが少し減ります。
1年であれば突っ走っても何とか耐えられる期間となります。
4.1年未満
初学者の場合、1年未満での合格はなかなか厳しいかと思います。
この場合でも受験を専業にできればまだ不可能ではないと考えています。
専業受験生が朝から晩まで勉強できる環境にあれば、インプット2ヶ月、残りの3ヶ月でアウトプットで5ヶ月あればギリギリ合格できる可能性があります。
この場合勉強の仕方を間違えてしまうと厳しいです。
勉強時間に関しては1日最低10時間は必要に感じます。
受験は運もあるので、1年未満で合格する人は運も実力もそれなりにあってのものだというのが、1年3ヶ月勉強してきた私の感想です。
今後は1年未満で合格できる可能性を高める方法も模索していきたいです。
5.まとめ
兼業受験生と専業受験生の別でも学習期間には差が出ますが、1年半くらいあると一発合格の可能性が上がると思います。
試験まで日がないのにギリギリを攻めるより、1年以上は期間を取って勉強スケジュールを組んだ方がより短い期間で合格できるというのが私の意見です。
1年と聞くと長く感じると思いますが、勉強と日々の生活を考えるとあっという間です。
無理なスケジュールは自信を失ったり、体調を崩す原因にもなります。
自分の置かれている状況で可能な範囲を見極める必要があります。
6.次回の予定
次回は各科目、勉強法に差はあるのかについて書いていこうと思います。
それではここまで読んでいただきありがとうございました(o・・o)/
7.モコブログの日常
休日に新人研修の課題を消化しています。
この記事を書いている段階(12/1)ではまだレジュメが出ていないので全てを終えることはできませんが、HPに出ている分だけこなしています。
書士会の研修は東京会のみ参加予定です。
今思えば他の県の研修も受けておけばよかったなと感じています。
来年余裕があったら参加してみようかなと思います。
最後に我が家のデグーさんです。インスタもやっているので宜しければ覗いてみてください。
ツイキャスでは勉強配信をしています。告知はしないのでゲリラにはなりますが一緒に勉強頑張りましょう。(最近は趣味アカウントの方で配信しています。)
https://www.instagram.com/aotya39/
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