司法書士試験 試験中に気をつけること
司法書士試験は、合格率3%代の難関試験です。試験の問題の中には難問もあり、試験中パニックになってしまうことも珍しくありません。難関試験であるが故に合格点もシビアで、少しのミスが命取りになりかねない資格試験になります。
今回は、司法書士試験の試験中やってしまう危険のある行為や注意すべきことについて、実際に私が試験を受けてみた経験を踏まえて書いていきます。私自身の試験の結果や感想、試験中以外に注意する点等は過去の記事をご覧いただければ幸いです。
目次
1.普段と別の解き方、やり方で試験を受けない
答練や模試を受けるときは、自分のなりの解き方や、予備校などから推奨された解き方で問題に向かっていると思います。それは、自分に一番合ったやり方を探すため、普段から練習して身につけていると思います。
私の場合、午前の部は第一問の憲法から順に解いていって、午後の部は、不動産登記の記述式から解き始め、商業登記の記述式を解き、最後に択一式の問題を第一問である民事訴訟法から解いていくと解き方で固定しました。
午後の部を記述式から解く理由としては、択一式から始めてしまうと、ページをめくる音等で周りの受験生の問題を解くスピードが気になってしまい、自分のペースを守ることができなくなってしまうからです。
記述式から解けば、周りの人がどこまで解き終えたのか見当をつけることもできませんので、焦ることも少なくなります。
このように、自分の解き方は各自持っていると思いますが、この解き方と違う解き方を本試験でしてしまうと、自分のペースを崩すことになってしまいます。自分にとっての最適な方法は、試験においても使えると思うので、自分のやり方を信じて試験に挑みたいものです。
2.問題分を読み飛ばさない
普段答練や問題集を解いているときに、大体において同じことが書かれている部分があると思います。
例えば、、会社法の問題分の冒頭には「定款に別段の定めはないものとする。」、不動産登記の記述式では、「申請人、その他の者を記載するに当たっては、住所の記載はしないものとする。」のような形で記載されていることがあります。
しかし、本試験において全ての問題でこのような記載がされているとは限りません。上記例で言うと、会社法では定款に別段の定めが記載されていることもありますし、記述式でも「申請人を記載するに当たっては、住所の記載はしないものとする。」というように、登記事項には住所の記載を要することもあります。
このような記載を見逃してしまうと、大きな失点に繋がってしまいます。問題分、特に記述式では答案作成上の注意事項が長く書かれていますので、読むだけで時間が取られてしまいますが、全てに目を通す必要があります。
全てに目を通すといっても、じっくり丁寧に読んでいては時間が足りなくなってしまうので、素早く、しかし読み飛ばすことはせずに読むことが必要になります。この能力は、日々の練習で身につけていくしかありません。
特に注意が必要なのは、問題の柱書に「正しいもの」、「誤っているもの」どちらが記載されているのかについてです。
この点の読み間違いは死活問題になります。肢が5つある問題で、解き進めていき、正しいものが2つになったので正しいだろうと判断して回答したら、実際誤っているものを答える問題であった場合ということも多いので注意が必要です。
3.分からない問題に時間を使わない
試験中は必ずと言っていいほど、分からない問題が出てきます。勉強を頑張っている受験生であれば、さすがに初見の問題はないとは思いますが、見たことはあるけど思い出せない問題が出てくることは確実にあります。
そういうときやってしまいがちなのは、分からない問題を分かるまで解こうとしてしまうことです。これをやってしまうと、ただでさえない時間をより少なくしてしまい、結果問題を解き切ることができなかったり、見直しの時間を取れなかったりという事態になってしまいます。
2、3分考えても思い出せなかった問題は、一旦後回しにして、先に進んだ方が無難です。すべての問題を解き終わったら、見直しの際に、その問題に取り組んだほうが試験時間の使い方としては有意義になります。
見直しの際に確認しても分からなかったり、思い出せなかった場合は諦めたほうがいいと思います。その分、分かる問題の見直しに使った方が得点率を上げることができます。
4.時間の配分に気をつける
司法書士試験は、午前の部2時間、午後の部3時間の合計5時間の試験時間内にすべての問題を解き終えなければなりません。特に午後の部は時間との勝負になります。5時間という時間は実際に試験を受けてみると、長いようで短いです。
時間配分は、本試験までに計算しているとは思いますが、実際の試験を受けると答練等で練習したようにはいきません。試験が始まって数分は、焦りや緊張で問題分の意味を理解するのもやっとの状態という精神状態になると思っておいた方がいいです。
そうなる確率を少しでも減らすように、自宅で模試等を受ける場合、普段から試験時間はきっちり計る必要があります。そして、ある程度の時間配分は決めておくことも必要です。
配分した時間より遅れていても、焦らないことが重要です。しかし、どうしても焦りが生まれてしまった場合、一旦手を止めて深呼吸をして落ち着くことをお勧めします。
5.まとめ
試験中緊張しない人はまずいないと思います。しかし緊張も最初だけで、時間の経過と伴に落ち着いてきます。緊張はそれまでの辛抱です。
今回の内容を簡単にまとめると以下のようになります。
- 自分のやり方を信じて試験に臨む
- 思い込みをなくし、問題分はちゃんと読む
- 分からない問題は勇気を持って飛ばす
- 時間配分に気をつける
試験は何が起こるか分かりません。分からない問題が出てきても、それを予め想定しておけば焦りは少なくなります。予期せぬことが起こっても、落ち着きさえしていれば、大きなミスにつながることは防げると思うので、パニックにならないようにしたいですね。
6.次回の予定
次回は、司法書士試験においてモチベーションを上げる方法について話していこうと思います。それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
7.受験生の日常
司法書士試験の勉強を始める前は、ゲームをよくやっていたのですが、最近はあつ森以外はやらなくなりました。
あつ森も週に2回、1時間やるかやらないかで1年前に比べてゲームのプレイ時間が大幅に少なくなりました。
学生時代はゲームが好きで、1つのゲームに何時間もつぎ込んでいたりしましたが、興味がなくなると以前はまりこんでいたことが不思議で仕方なくなりますね。過去やってきたゲームのプレイ時間を見ると驚愕です。
最後に紅葉の写真を載せてみます。インスタもやっているので、よかったら覗いてみてください。
https://www.instagram.com/aotya39/