司法書士試験 マイナー科目勉強法を考える①
司法書士試験において、最も問題数が多いのは民法です。よって民法は必ず学習しなければならない科目になります。では、マイナー科目はどうでしょうか。民事訴訟法は5問、憲法、刑法、供託法は各3問、民事執行法や民事保全法、司法書士法に至っては各1問しか出題されません。1問のために頑張る必要はあるのでしょうか。
今回はマイナー科目との向き合い方について考えてみようと思います。今回はマイナー科目の勉強に入る前の前段階的な内容になります。私の感じたことを書いているので参考までにご覧いただければと思います。
目次
1.司法書士試験の配点
司法書士試験には、筆記試験と口述試験があります。この2つでも、記述試験は突破することが困難な試験になります。
午前の部、午後の部
司法書士試験の筆記試験は、午前は択一のみ35問、午後は択一35問プラス記述試験があります。記述試験は不動産登記、商業登記の2問が出題されます。
午前の部は、憲法3問、民法20問、刑法3問、商法9問合計35問を2時間の時間内に解き終えます。午後の部は、民事訴訟法5問、民事保全法1問、民事執行法1問、司法書士法1問、供託法3問、不動産登記法16問、商業登記法8問の合計35問に、記述試験が不動産登記1問、商業登記が1問合計2問を3時間の時間内に解答します。
配点は?
各配点は、午前の部が105点、午後の部択一が105点、記述が70点の合計280点満点になります。そうすると、択一式試験は1問3点であることがわかります。
基準点は?
では、基準点はどうなるのでしょう。基準点は毎年変動します。午前の部、午後の部択一、記述式それぞれに基準点があります。だいたいになりますが、筆記試験の基準点はおよそ7割以上の点数になります。
午前の部は基準点が高くなる傾向にあり、基準点だけでも8割程度得点できなければクリアできない年もあります。午後の部択一の基準点は7割程度になる傾向にあるように感じます。記述は約5割と低めの推移になります。
合格点は?
次に合格点です。各項目全て基準点に乗った場合、合格の可能性が出てきますが、合格点はどのくらいなのでしょう。合格点は、大体8割以上の得点で到達できる年が多いように見受けられます。
2.マイナー科目の立ち位置
主要科目は全体の7割以上を占めています。となると、主要科目はどれも手を抜くことはできないことになります。
マイナー科目ってどれくらい出題されるの?
一方のマイナー科目は、残りの約2割以上の問題数があることになります。司法書士試験の合格点が約8割となると、主要科目及び記述式試験を全てパーフェクトに得点できたとしても、マイナー科目が全て不正解に終わると、合格はギリギリになります。
マイナー科目の中でも、問題数の多い科目と、1問しかないような科目があります。問題数が一番多いのは民事訴訟法になります。全部で5問と、マイナー科目でも主要科目よりの問題数があります。
一方、民事執行法、民事保全法、司法書士法は1問と少ないです。では、これらの科目は落としてもいい科目、捨ててもいい科目なのでしょうか。
マイナー科目は捨ててもいいのか
私は、捨て問はできる限り作らない方がいいと考えています。理由は色々あります。
例えば、科目数が少ないからというわけではありませんが、民事保全法は条文が少なく比較的短時間で学習が終わる科目です。テキストもページ数が他の科目と比べて少ないので、試験前日に丸暗記して挑んでも得点できる科目だと思っています。
司法書士法も同様に、テキストのページ数が少なく、民法等に比べれば楽に学習できる科目になります。
1問だからといって捨て問にするには、民事保全法も司法書士法も惜しい科目と言えると思います。
ただ、民事執行法は私の中で少し厄介で、条文数も多く尚且つ読みにくいものが多いので最悪捨て問になりそうで怖い科目と感じています。いい勉強を探してはいるのですが、なかなか見つからないでいます。
3.まとめ
マイナー科目はは択一試験の70問中17問を占めています。合格するためには、マイナー科目は捨てることのできない科目になります。
各1問しかありませんが、民事保全法や司法書士法は特に捨てるにはもったいない科目だと思っています。時間がある場合、この2つの科目は各1日あればインプットできる科目です。試験超直前期でも十分勉強が間に合う科目になります。
マイナー科目は足を引っ張るか、手助けになるか学習次第で変わってくるものだと思うので、諦めずに勉強していきたいです。
5.次回の予定
次回は、今回の続きから書いていきたいと思います。
それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
最後に我が家の今日のデグーさんです。インスタもやっているのでよかったら覗いてみてください。
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6.受験生の日常
現在は来年度の司法書士試験に向けて頑張っているわけですが、試験に合格した後は、行政書士試験にも挑戦してみたいと思っています。
行政書士試験は、司法書士試験を受けた後に受験を考えた方がいいと講師の方に教えていただいたので、同時受験ではなく合格後の受験に決めました。勉強できることを楽しみに、今は司法書士試験一本で頑張っていきたいと思っています。